マレーシアに来て6か月目に突入し、日々の暮らしの中で驚きがだんだんと少なくなってきました。
そこで初心に振り返り、
来た当初自分はどんなことに驚いたのかを思い出してみることにしました。
そして出てきた一つ目が
「自分の留学先の大学(サンウェイ大学)って中国系マレーシア人が7割5分ぐらい占めてるけど、なんで?」
っていう驚きでした。
というのも、マレーシア人全体の民族構成比率を見てみると、マレー系約69%、中国系約23%、インド系約7%だからです。
普通に考えると、大学内でもマレー系が一番多くなるはずですよね。
なんでなんでしょう?
結論
ブミプトラ政策という政府の政策が理由です。
ブミプトラ政策って??
ブミプトラとはマレー語で「土地の子」という意味です。つまり地元の人っていう感じの意味です。
そして、ブミプトラ政策とはマレー人の経済的立場の向上を目指すマレー人最優先政策です。
中国系マレーシア人とマレー系マレーシア人の経済格差を埋める目的で1971年から行われています。
では、具体的にどういうことに影響するのでしょう?
まず例えば、一部租税の軽減など経済活動的メリットがマレー系マレーシア人に与えられます。
そしてその他には、公務員の採用などでもマレー系マレーシア人が優遇されています。
また、マレー系マレーシア人は国立大学へ優先的に入学ができます。
成績が同程度のマレー系マレーシア人と中国系マレーシア人がいた場合、マレー系の子の方が優先的に国立へ入学することができるのです。
そのため、多くの中国系やインド系の子たちは必然的に私立大学に行くか、海外へ留学するしかないのです。
これこそが
マレーシアの私立大学では中国系やインド系の子が多く、逆にマレー系の子が少ない理由です。
なので、僕自身マレーシアでは中国系の友達が一番多いです。
マレーシアに留学するといえば、マレー系の友達が一番できるんだろうなと思っている方が多く、また自分自身も出発前はそう思っていました。
しかし、私立大学の実態は上記の通りです。
なので、大学によってはこういった特徴もあるんだということを少し頭の片隅に置いて、留学先選びなどの参考にしていただけたらなと思います。
では、最後まで読んでいただきありがとうございました。
今後もマレーシア留学のリアルな部分に触れていこうと思いますので、よろしくお願いします!