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マレーシアがまだまだ先進国にはなれないと思う件。

マレーシア留学
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こんにちは!
KENです。(@ken_0205_jp)

 

今回の記事では

これからマレーシアに移住しようかどうか考えている!」という方を対象に、

マレーシアがまだまだ先進国にはなれないと私が思う理由についてご説明していきます。

 

マレーシアは経済的には、シンガポール、ブルネイについて東南アジアで3番目に豊かな国であるとされています。

実際に、首都のクアラルンプールでは高層ビルが立ち並び、フェラーリなどの超高級車が走っていることもそんなに珍しくありません。

 

ではなぜ経済的には既にある程度豊かであるマレーシアが、まだまだ先進国とは呼べないのか。

特に社会的に先進国とは呼べないと思っています。

今回はその3つの理由について説明します。

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①ブミプトラ政策の存在

ブミプトラ政策の説明をする前にまずはマレーシアの民族構成について説明します。

マレーシアは他民族国家と言われる国で、主にマレーシア人は3つの民族から構成されています。

マレー系マレーシア人(69%)、中華系マレーシア人(23%)、インド系マレーシア人(7%)の3つです。

 

欧米系やその他、様々なミックスの方もいますが、多いのは上記の3つの民族です。

 

ではブミプトラ政策について説明します。

「ブミプトラ」 (bumiputera) とは、「土地の子」、丸く言えば「地元民」を意味する言葉です。

ブミプトラ政策とは、中華系マレーシア人の経済的優位に対抗し、マレー系マレーシア人の地位向上を図るためにマレーシア政府が1971年から始めたマレー人優先政策のことです。

具体的には、マレー系の人の方が租税の軽減の恩恵を受けられたりするみたいです。

また、公務員はマレー系の方が優先的になることができます。また、国公立大学もマレー系の方が優先的に入学することができるのです。

マレーシアの私立大学は中国系マレーシア人ばかり!?

 

1970年代のマレーシアは、中華系の人がビジネスをどんどん成功させていった影で、マレー系の方は農業などの単純労働の仕事しか得られず不満が貯まり、デモなどが起こっていた状態でした。

これ以上争いが広がらないようにできた政策がこのブミプトラ政策なのです。

 

なぜブミプトラ政策のせいで先進国になれないのか?

⇨マレーシア人としての統一感がないから。

⇨優秀な中華系、インド系の子がどんどん海外に流出してしまうから。

 

・まずマレーシア人としての統一感がない。

ブミプトラ政策のおかげで、マレー系の方の不満度はかなり下がっていると予想されますが、逆に中華系・インド系の方の不満は高まっていると予想されます。

 

表面上は上手くやっているように見える多民族国家マレーシアですが、実は裏ではお互いの民族に対する不満を口にしています。

僕の友人の中華系マレーシア人は、「マレー系の子は本当にナマケモノだ」と言っていました。

友人のインド系の子は、「マレーシアには公的な差別(つまりブミプトラ政策のこと)が存在するからマレーシアという国自体好きではない」と言っていました。

 

僕が見た限り友人グループも同じ民族同士で構成されていることが多いので、「みんなでマレーシア人としての統一感を持って頑張りましょうね!!」という段階まではまだまだ遠い道のりの様に感じます。

 

・優秀な中華系、インド系の子がどんどん海外に流出してしまうから。

ブミプトラ政策によって不利な状況の元にいる中華系、インド系の方たちは、もっと自由に暮らせるように海外に出て行ってしまいます。

お隣のシンガポールに行く人もいれば、英語圏のイギリスやアメリカに行く人も多いようです。

特に優秀でお金持ちの家系の子は海外の大学に進学するパターンが多いそう。

 

優秀な人材が海外に出て行ってしまうと、マレーシアの発展速度は落ちて行ってしまいますよね。

歴史を振り返ると、中華系の方は特にビジネスセンスに長けていることが多いのは事実で、そのような人材を失うのはマレーシアにとって大きなダメージであると考えられます。

 

②警察組織が腐敗している

マレーシアが先進国にはなれない2つ目の理由が警察組織が腐敗していることです。

 

完全に僕の体験ベースですが、10カ月間の滞在で、マレーシアの警察組織(特に組織の下の方にいる警察官)は腐敗しているなと感じました。

その理由は賄賂が普通に存在していることです。

 

車のスピード違反や軽犯罪などは、警察にその場で100リンギットから200リンギット(日本円で2700円ほど)渡せば、何事もなかったように許してもらえるのです。
もちろん絶対に賄賂を受け取らない警察官もいますが。

 

その事実を現地の大学生はみんな口にします。

「マレーシアではもしスピード違反して捕まっても、お金さえ渡せば解決だぜ!」と言うのです。

 

事実、車関係の違反で止められたことのある友人はみな、お金を警察にその場で渡して解決したらしいのです。

 

軽犯罪以上の場合はどうなのか、組織の上層部はどうなのか?

これらについては私が知るよしもないですが。。

 

せっかく経済的には発達してきたのに、社会的な面ではまだ発展途上の部分があるのだと、私は感じました。

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③治安が良くない

治安がそこそこ良いと言われるマレーシア。

しかしそれは、「他の東南アジア諸国と比較したら」まだ良い方という意味です。

 

やはり日本と比べると治安はかなり悪いです。

 

外務省、海外安全ホームページによると

2016年におけるマレーシアの犯罪届出件数は112,354件であり,前年比で3,707件減少しています。
マレーシア国家警察は,犯罪発生件数は着実に減少していることを強調すると一方,スリや置き引き・ひったくりなどの「街頭犯罪」は17,333件と昨年よりも1,299件増となっている旨注意を呼びかけています。
主な凶悪犯罪の届出件数は次のとおりです。
(1)殺人:456件(前年比43件減少,人口10万人あたりの発生率は日本の約2倍)
(2)強盗:14,453件(同705件増加,人口10万人あたりの発生率は日本の約25倍)
(3)強姦:1,886(同161件減少,人口10万人あたりの発生率は日本の約7倍)

 

特に強盗、強姦には注意が必要です。

このビデオのような強盗事件もあるので注意が必要です。

また児童の誘拐事件などもよく聞きます。

ちなみに僕は油断している隙に車上荒らしに合ってしまいました。

治安の面でもマレーシアはまだまだ先進国レベルには遠いのかなと思います。

 

まとめ

私がマレーシアが先進国入りするのは時間がかかりそうだと考えている理由は次の3つです。

①ブミプトラ政策の存在のせいで、マレーシア国民が1つになれていない。そして、優秀な人材の海外流出が進んでいる。

②一部警察組織が腐敗しているから。

③治安が未だに悪いから。

 

マレーシアに移住を考えている方への参考資料になれば幸いです。

KEN
KEN

では最後まで読んでいただきありがとうございました。